ヴリル協會幻想絵画展「Psyche」プシュケー


昨日は中野でやっている、ヴリル協會幻想絵画展「Psyche」に行ってきた。幻想的かつエロティックな作品が贅沢な空間に並んでいる様子に心が躍る。詳細はこちらをご覧下さい。

http://asagayayoyogi.cocolog-nifty.com/blog/

店内の様子はこちら
http://asagayayoyogi.cocolog-nifty.com/blog/2011/09/omega-algea-5aa.html

黒色すみれや戸川純バロック系の音楽なんかを聴きながら赤ワインなぞを飲みたくなる空間。こんなに広くて心地よい空間があっていいのだろうか。住みつきたい。作家さんや他のお客さんが多かったので、くまなく店内を見て回ることは難しかったのですが、今度は時間をつくって一人で飲みにいってこようと思います。妄想をふくらましたり観念を弄ぶのに適した場所。出向く価値は十分にあるのです。

そして写真にもあるように、真っ白い長方形のギャラリーが、後づけしたバスルームのようについている。異界への入り口です。エントランスで赤ワインを受け取って、今回の目的である中井結・林アサコ・中村明日美子の絵を堪能しました。全体的に作品数が少なめだったけれど、密度の濃い作品が並んでいるので見飽きない。

初見の作家さんたちの絵にも刺激を受けた。額装されていることで海深く沈んでいき、そのまま閉じ込められてしまいそうな無時間を体現できる中村キクの作品や、ポストカードで見た時はふわふわした印象しかなかった山田緑の作品、その溢れんばかりの毒とエロティシズムの共生、強制、存在感。そしてガッツリと視線を合わせて離してくれない小川香織の描く少女はセルロイドのようで、背景のブルーは漆黒よりも深いのではないかと思わせる。販売されてなかったけどこれは欲しかった。

そして中井結さんとたくさん話をした。自分の好きな作家さんを目の前にして緊張しっぱなしだったけれども、本当に行ってよかった。そして中井さんから林アサコさんを紹介していただき、少しお話させていただいた。明るくチャーミングで、いただいた名刺も可愛らしい。TH叢書で描かれていた絵に心うたれたことを伝えることができて感無量だ。

その空間に身をひたす。体感系アートとは別の意味での体感。それはこの希有な場所だからこそ可能になるのだ。夜12時までやっていますので仕事帰りでも大丈夫。中野ブロードウェイのカオスにあてられた後にでも是非訪れてみて下さい。

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