2012-09-01から1ヶ月間の記事一覧

朝陽が水平線から光の矢を放ち

アルミニュウムの羽毛を吐きながら真昼の天使は何をはぐらかしているのか (川田絢音「空の時間」) 夜明けが生まれる景色に海で独りで立ち会うこと。悩みや挫かれた心の反芻にも飽きてしまってただ波の動きを見つめているばかりで。本当の意味で心を空っぽに…

聴こえない悲鳴は夏の空を引っ掻いている。

感情のコスチュームを整えたなら、ゆるぎなき絶望のうちにあるものは放っておく。 (江夏名枝「海は近い」) gris ciel。服装なんて決まらないから絶望も叱咤も爆発も引き連れて日々、とらえどころのないほつれに惑わされる。窓話されるなら楽しそうでいいのだ…

I live to fall asleep?

私の生は、今聴いているジャズみたいだと思う。ただし、もっと奥が深い。目眩がするほどぐるぐる回ってどんな秘密の苦しみを私は振り払おうとしているのか。 (アナイス・ニンの日記) 新しい光のほうへ、饒舌に、存在を複写してばらまきながら。「僕のスクー…

詩の練習蝶9「ISDEAD」

【ISDEAD】ピリオドは打つ前にト音記号のレールに滑らせた。肩肘張った男が死の直前に歌う。男のスケールはブローチ程度、何度も針がためらう。ボム!!全ての若き野郎どもよ、水晶の壺を満たした老人の、持て余した人生のフィギュアを砂漠に埋めてやれ。ボ…

Some voices in my mind

言葉以前の地面の底から いろいろな花が咲きますねぇ (北爪満喜「蜂蜜を持って 青空の下」) pw30の当番も終わり一安心しているところに一難がやってくる。愛の不在と有罪そして無罪。激情のコーティングが何層にもわたって木霊する。「お前はたった一人です…

Dice Behind Your Shades

ここ数日のこと。数ヶ月前から賽は投げられている。背水の陣、いや一人だけの決起。何に対して?いや人生に、未来に、物質的に堆積しなかった過去に、歪んだ精神に。捨てたあらゆる思い出に対しての決起。あらためて。賽は投げられた。転がれ、何なら止まる…