2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧

SPINNIIIIIING MIND

前回のエントリーで、行きつけの飲み屋のことを少し書いたが、同じお店の常連客【体中に「チャレンジ」という言葉を貼りつけて歩いているような前向き一直線のニューカマー、看護師のCちゃん】が同じようにお店での出会いについてブログを書いていました。ht…

赤い葡萄がつなぐもの

昨日は藤沢の飲み屋で誕生日会だった。集合は夜10:30、終了時刻は未定。この誕生日会は前回の4月に続いて2回目で、元はと言えば、常連客Hが、ねぇねぇ俺の誕生日会やってくれよぉと店にお願いしたのがきっかけ。めんどくさいからいいよと言われ、なら俺が自…

開く・愛でる・書きつける

自分で古本を売っているので、仕入れてきた本の間にいろんなものが挟まっていることが多い。書店や出版社が作った紙の栞・レシート・名刺・メモ・映画や美術館の半券・飛行機の搭乗券・特急の乗車券などが多い。恋人らしき人からのメーセージがはさまってい…

詩の練習蝶7「サークル」

【サークル】 ここにまた 風が吹くから忘れずに 濡れた気持ちを干しに来ること。乾いたら きれいにたたんでのりをして 好きな誰かに使ってもらおう。そしてまた 好きな人から受け取って 干してたたんでまた手渡して。影つけて 踏んで踏まれて重なって 夕日の…

夜になっても遊び続けろ・1

ホームを勢いよく飛び出したら左に折れて、ビル風がビューんと凪ってくるのを軽くかわしてデパートに飛び込む。ガツガツとエスカレーターを人力で2倍速、6Fの本屋にシュッターン!!と着地。頼みのiPhoneを右手に構えて路地から路地へ、通路はあますとこなく…

鈴木志保「ヘブン・・・」

この詩的さは、さざ波のようにゆっくりと心に到達する。もう何度も読んでいれどその印象は全く色褪せない。むしろその時々の状況によっていろんな形に尖った心をフラットにならしてくれる。優しさは単なる言葉上のものではなく、「優しさ」の概念そのものが…

詩の練習蝶6「ティータイム」

【ティータイム】 傘を勢いよく開いたら 不幸が降ってきた。 内側では 四人の男が十字架にぶら下がり 布地の裏側からは 飛び出さない。一方通行の紙ナプキンをわざと 足下に落とす。だって歩けなかったら電車にも乗れないのよ。 擦り傷とか切り傷があちこち…

文学フリマに行ってきました。

もう14回目になるんですね、文学フリマ。なかなか縁がなくてずっと行けなかったけれど、今回は時間もあったのでサクッと行ってきました。Twitterをチェックしつつ行ったので、会場の様子やアイテムの売れ具合などはわかっていれど、自分が買おうとしているも…

「バルビエ×ラブルール展」練馬区立美術館。

練馬区立美術館でやっていた「バルビエ×ラブルール展」を見に行ってきました。場所は西武池袋線の中村橋駅からすぐの場所にあります。後で知ったのですが、本展覧会がフランス文学者である鹿島茂さんのコレクションだったのには驚愕しました。展示していた作…

詩の練習蝶5「ACHING」

【ACHING】夏に揺れている 大切でないほうの心は 胸にしまっておくことはできないよ。体は率先して、その 灼熱の太陽を抱きかかえ 見知らぬ人に強制的に走らされ 捕まえてはまさぐり 了解を得ては吸いつくし 怯えたところで突き放す。満足を知らない面影が …

詩の練習蝶4「NON。」

【NON。】ロックンロールを前のめりで身にまとい 今日も世界に唾を吐くために君は ブーツの紐を固く縛る。あたしの髪の毛に触らないで。 真後ろに立つなら気の利いた言葉を美しく歩かせなさい。 震えてなんかいない、挫折の野次馬を追い払ってるだけよ。 違…

詩の練習蝶3「SUITCASE」

【SUITCASE】負けグセのついたスカートを脱ぎ捨てた。 駆け足で階段を登り 空にぐんと近づいて 星座はスポットライトなの。ハッピーを見送りすぎていた。 隙間から覗いているだけだった。 時計の針は安定しない脈。 そのたびに強く生きなくちゃ。 頭ではわか…

詩の練習蝶2「SHOT」

【SHOT】曲がりくねった足跡をつけながら 転がる石は 光の差すほうへ。蜂起する日常が 立ち入り禁止の 幼いわたしをまもってくれた。いつかもう一度 心の他人を飼いなおす。 割れた蹄の間にナイフを刺し 再生する肌の質感を溜めていく。生の捕食 性の補色 行…

詩の練習蝶1「アフターアワーズ」

【アフターアワーズ】塩の入った小瓶を やみくもに投げつけて 海を作った。 そこに君を泳がせて もう一度小瓶に閉じ込める。 料理をするたびに 君の眼差しがスパイスになって 美しい食卓だ。 空になった皿からは 君の香りがするから お願いがあるんだ。続き…

西村佳哲「なんのための仕事?」

新刊が出たら必ず買い求め、ゆっくりと時間をかけて読み、その内容を吟味しながら自分の羅針盤を微調整する。西村佳哲の本を読む時には、自分を振り返る時間がいつもセットになっている。黙読を通じての自分との対話。今作も「仕事のあり方」とそれに付随す…