2011-01-01から1年間の記事一覧
相当な昔に自分でも絵を描いていた時期がある。全くの我流でデタラメでいろんな画家のパクリにしか見えない絵。それでも描けば楽しくて、恥ずかしいながらも誰かに見てもらいたくなる。当時住んでいた場所は大通りに面していて、目の前は区役所、人通りが多…
ここ数日暇さえあれば、現代詩手帖12月号を読んでいる。普段なら文芸誌の類いを精読することってほぼないのだけど、今回の現代詩年鑑2012にはがっつりとはまっている。読めば読むほど詩が身近に感じられるし、新しい詩人を探すためのよいナビゲーター…
「つまりレヴィ=ストロースに従えば、僕には返礼義務がある。」先日読んでいた本の中にあった一節だ。ホームレスの研究などで話題になっている坂口恭平の言葉である。「零塾」という一切お金のかからない私塾、完全奉仕で贈与だけの無償教育を始めた理由を…
海の上をファスナーの形をした船が進んで行く。その波紋はまるでチャックが開かれていくようだ。海のチャックを開く。開放的だ。様々なイメージも去来する。素晴らしい発想をもったアーティストだと思っていたら作品集が発売されたので、まだ店頭に出してい…
好きなものが同じカップルと嫌いなものが同じカップルではどちらが長続きするだろうか?最近、恋とか愛について考えることが多い。はっきりとした答えは無いよ、実践して初めてその片鱗がつかめるんだよ、ということはわかっていれど、つい頭に浮かんでしま…
二十歳を過ぎてから音楽を聴くようになり、その流れで初めてギターを買ってからおよそ20年。いろんな安楽器を購入しては挫折を繰り返していたのだが、本日とうとうアルトサックスを購入した。もともと管楽器には何の思い入れもなかった。ある程度いろんな音…
ただただ空虚にナイフを向けていてもしょうがない。動き続けていないと奇跡は起きないのだ。つまらないなんて言ってる間に熱くなって飛び回ればいいじゃないか。そして行く、初めての大阪に、そして大好きな京都に。ホテルなんてとらない。野良犬みたいにほ…
画太郎先生画風変えたのかな? そう思いながらもつい習慣でレジへ。 画太郎先生の漫画だけは必ずカバーをかけてもらう。 ポルノ雑誌を剥き身で持ち歩くような不安があるから。ドストエフスキーの「罪と罰」 新訳版も大ヒットし、あらゆる媒体で特集されたあの…
面影が朽ちていくのを感じろ。過去を食べ尽くして振り返る過去を無くせ。そんな気持ちが充満してきたのでサクッと足取り軽くどこかへ逃亡しようと思い、近場へ逃げる。それは伊豆だ。半島、と書くとそれらしく聞こえるじゃないか。その突端の下田へ行け。ま…
8月末まで派遣で働いていたが、同時期に辞めた女の子と昨日会って近況報告をした。約二ヶ月経つが、まだ仕事が来まらず苦戦しているとのことだ。飲みながら話を聴いていると、不採用の通知をもらうたびにどんどん自分が価値のない、いてもいなくても同じだと…
美神の恋 (新人物文庫)作者: 山口路子出版社/メーカー: 新人物往来社発売日: 2010/01/05メディア: 文庫この商品を含むブログを見る酔った頭でジャニス・ジョップリンとか聴いてると酔いが加速するな。あの時代のサイケデリックは混乱を増すために作られたと…
最高に面白かった。この充実した対話が新書で読めるなんて信じられない。 ◎ 内容説明(Amazon) ベストセラー『おひとりさまの老後』を残して、この春、東大を退職した上野千鶴子・東大元教授。 帯の名文句「これで安心して死ねるかしら」に対して、残された…
アートのジャンルの中でも、一番興味がわかなかったのが彫刻の分野だった。ロダンの考える人が有名だと思うけど、幼い頃から何度もTVや本で見ていれど、心を揺さぶられることは一向になかった。なんで箱根彫刻の森美術館に行こうと思ったのか、自分でもわか…
自分で出版社を作る、しかも取次を通さないで直販にするという。この無謀さは本屋で働いたことのある人ならわかるだろう。僕も何軒かの書店で働いたことがある。延べ6年間くらいはやっただろうか。毎日大量に入荷する新刊。それは書店員が注文しなくても自動…
南博続きである。ようやく図書館から本も借りてきて、こちらも一息に読んでしまった。今はダウンロードした彼のトリオを聴きながらこれを書いている。第二弾の本書をすっとばして第三弾を読んでしまったが別に影響はなく、独立して読むことができた。今回も…
読んでない本がくさるほど家にあるのに、なぜまた新しい本を開きたくなるのだろう?ただ所有欲を満たすだけばら他のアイテムでもいいだろうに。しかし本は本以外の代替がきかないのだ。ある本が気に入らなかった、買ったはいいけど今は気分じゃなかった、だ…
昼間に南博の本を一冊読み直し、そのあまりの面白さに続編を読もうと図書館のデータを当たるも、近くの図書館には無い。しかたなくネットで予約だけして今度は本屋に向かう。ここにも無い。しかしさらに続編である3冊目が何時の間にか発売しているではないか…
菊地成孔に夢中になっていた頃に知った南博のピアノは甘く優しかった。菊地成孔のパラノイアックな音楽とは対極で、たとえ実験的なリズムの曲であっても、南博のピアノは優雅なのだ。そして狂騒と静寂を行き来するように2人の曲を聴き続けた。結局両者ともに…
図書館のいいところはお金がかからないということ。だから少しだけ興味はあるんだけど、お金出して失敗したら嫌だな、と思う本を借りるようにしている。今日借りたのは3冊+CD4枚。そして借りた本は見事に、というか予想以上に良く、フランス案内でわくわく…
最近は、電子書籍を出すためにしこしこと原稿を書いているのですが、あらためて今の環境を考えると、本当にすばらしい時代になったと思います。一昔前なら、自費出版を使うか、雑誌に投稿してそれが採用されるか、賞に応募するかしかなかったのに。その後、…
何かと物議をかもしている高橋源一郎「恋する原発」が一挙掲載ということで朝イチでいそいそと買いに行きここベローチェで読み終わった。このフォーマットできたのか。おいおい大丈夫か?俺ですら不謹慎という言葉が頭をかすめたよ。しかし詰め込んだな、ご…
失業中の期間を利用して、今まで興味があった楽器の体験レッスンを受けてみた。本当なら無料をよいことに、触ったことのない楽器も含めていろいろ試したかったのだが、さすがに申し訳ないので、アルトサックス、クラリネット、バイオリンの3つにした。クラ…
煙草の灰を撒き散らし、あおるビールの空瓶がソファーの下に転がる。もっと強い酒をもってこい!と怒鳴りながら股間のひとつもボリボリかきつつ観るのがこの映画に対するマナーってもんだろう。ドキュメンタリー映画「GONZO」に出てくるハンター・S・トンプ…
アイドル・かたづけ・結婚・恋の空気・夏のお葬式・付き合う・家事・三十歳・クリーニング屋さんの閉店・・・本書「ガールフレンド」、そのタイトルはいたってシンプルだ。おっ?元オリーブ少女なのにあまりキラキラしたトピックがないじゃないの。内容もそ…
トーキングヘッズ叢書で見るたびに、このイラストがまとまって一冊の本になればいいのにとずっと思っていた。肉体的魅力を全面に出したいやらしさではなく、痛々しさとセットになった絵は、その特集の内容と相まって激しく心に突き刺さる。そして願いは届い…
東京方面に出るときはなるべく用事をまとめるようにしていたが(電車賃が往復2000円かかるからね。単行本買えるもん。)最近のスケジューリングがうまくいかないので、昨日は映画を見るためだけに出向いた。カバンには詩集を2冊突っ込んで(何と詩集を持って…
空が曇っていて少し肌寒いと、秋というよりかは冬の入り口に強制的に立たされたような気がする。秋は一番好きな季節だけど、ここ数年、すぐに思い出せる記憶はない。秋がスキップで飛ばされてしまったかのように、すっぽりと抜け落ちている。購入したスマイ…
そもそも無理なことだったのだ。iPhoneに情報を一元化しようなどということが。今まで数々のアプリを試した。To doも日記も計画表も詰め込んだ。読書ノートも、ちょっとしたメモや料理のレシピや本からの書き抜きも、手書きツールも全てだ。だけどもどこか物…
Twitterでかなり紹介されているのでもうご覧になった方も多いでしょう。起き抜けにうつろなまま観たのですが、かなり衝撃的でした。なんでこうなっちゃったんだろうという思いが渦巻いて苦しい。だけどこの苦しみや不安を当事者レベルまで感度を上げていかな…
横浜トリエンナーレに初めて行きました。思いつきだったので事前に情報収集はせず、取りあえず横浜美術館に行けばいいんじゃない?程度な感じです。そうしたら日曜日ということもあって、かなりの数のお客さんで賑わっていました。カップルや家族連れ、年配…