GOUTER de ROI

ぐずぐずした天気。雨が降りそうだ。少し肌寒い。風もひんやりしてる。もう30分もしたら気温が上がってくるんだろうな。それは嫌だな。今くらいの少し寂しげな気候が僕にはちょうどいい。

パスカルキニャールの現代を舞台にした小説が発売されたので喜び勇んで買いに行く。

しかし平積みにはジムクレイスの新刊が!

迷ったあげくにジムクレイスの「隔離小屋」のほうを買った。それから片岡義男「文房具を買いに」の文庫版も。

帯には「荒廃した文明、荒れ狂う自然、謎の伝染病に冒された「アメリカ」を流浪する、生存をかけた凄絶な旅路」とあり、役者があとがきに書いてあるとおり、コーマーックマッカーシー「ロード」と設定が似ている。これは読み比べてみるのがいいだろう。

濃密な読書体験になりそう。読む前からおなかいっぱい感があるけど。

表紙のモノクロ写真は「世紀末」を強く感じさせる。しかし遠くの方から光が差し込んできそうな予感をはらんだ、希望的な写真に見えなくもない。世界がストップした瞬間の「無」と「静謐さ」の間の微妙さ。とすればブライアンイーノのこの曲しかないな。

music008
by this river