「こう考えれば、うまくいく。」日垣隆

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前作のラクをしないと成果は出ない (だいわ文庫)がかなり良かったので、中身も確認せず速攻で買いました。一読しての感想は「う〜ん。そこからどうやって行動に移すか、なんだよなぁ」でしたね。わかりやすく書かれていれど、いざ自分の状況に照らし合わせてみるも、そのイケてる考え方をうまく行動に移す為のアイデアが浮かばないのですね。まあ何度も読んで地肉化していくしかなさそうです。

目次はこちら。著者HP「ガッキイファイター」より転載

1 週休三日で成果を四倍上げる──と考える

加齢とともに収入を上げる法
週休三日、休むなら月曜日? 水曜日?
「ただ引き受ける」「ただ断る」では進歩なし
相手の「優先順位」づけに振り回されない
取りっぱぐれからの脱出法
自分が優先順位をつけるときの要諦
使える! ショートカット理論
観客効果と締め切り効果
「この道二〇年」の技を一週間で
ノーリスク・ハイリターン
期間限定だったら努力もできる
ゴールのイメージを持て
使えるものは使えばいい
ショートカットする五つの利点

2 売り買いは極上のエンタメだ──と考える

自分でものを売れない人に先はない
ばれないパクリと新しい組み合わせ
時代の最先端は「注文」に宿る
開業率の低さこそ日本経済最大の懸念
起業のリスクはゼロに近づけられる
お客の側が「ありがとう」と言う商売
「ネット限定品」は人気の基本
あえて非ネットにこだわるなら
アマゾンの箱はなぜあんなに大きいのか
基本は「安く仕入れて高く売る」
仕事の「単価」を考えよう
確実に蓄積されるノウハウ
価格競争は過労死への道

3 「国民のため」「客のため」は偽善だ──と考える

「取材はタダ」で当然なのか
サービスの基本原則が崩れている
横行する本末転倒のサービス
カモになるのは客ばかり

4 情報はまだ全然足りていない──と省察する

四半世紀前に予測した「紙の危機」
自分のメディアとクレジット課金
「情報洪水」などウソである
賞味期限半年の情報ばかり集めても意味がない
なぜ古典を読んだほうがトクなのか
「読まずに死ねるか本」の分母と確率
必然と偶然を選り分ける能力

5 自腹を切らずして「目利き」たりえず──と考える

ものの良し悪しを正しく判断する力
個人の智恵と時間には限界がある
一年の書籍代五〇〇万円超の理由
高度に専門的な鑑定はその道のプロに
正確さと速さは鍛えられる
「アートを買う」とはどういうことか
買う人が一人いれば市場が成り立つ
「この世に一つだけ」というビジネスモデル

6 正解でなく最適解で──人を評価する

過去を問う評価、未来を推し量る評価
フェアでありさえすればいいのか
能力主義では能力を評価できない
「正しい評価」より「満足できる評価」
マニュアル化と自己申告
実は合理的な年功序列
身長、年収、学歴で結婚相手を選ぶ心理

7 人生はギャンブルだ──と正しく認識する

子どもを連れてカジノへ
「楽しく小さく長く」殖やす
クレジットカードも恋愛も悪なのか
見通しもなくニートになる前に
負け方は二つ、勝ち方は一つしかない
ついにラスベガスを抜いたマカオ
お台場でもカジノをやってみた
時代錯誤の賭博罪を廃止せよ
株は歴史的にも本質的にもギャンブル
ネット株やるべきか、やらざるべきか

8 占いは暗示による勇気づけ──程度に楽しむ

台湾で我が人生を占ってもらった
「当たるように見える」メカニズムとは
「人生の大部分」は科学の対象ではない
「当たらないのが普通」だから魅力がある
占いの本質は「暗示」にある
そして使い切れないほどのお金は貯まったか

9 「書いて稼ぐ」をビジネスの基本だ──と考えてみる

情報サービス産業の未来を見通す
あらゆる商品の「売る構造」が見えてくる
「職業としての文学はきわめて成りたちにくい」開高健
大御所漫画家四人の「はじめての原稿料」
「一枚十円の快感」福地泡介
「超薄給の貴重な一年」近藤日出造
「封筒が分厚くそっくりかえっていた」鈴木義司
あの渡辺淳一先生がローン審査で失格になった話
立花隆氏の文春退社後の原稿料は
「脚本家あがりに対する風当たりが結構強い」野沢尚
原稿料のために書くと初めて明言した作家
原稿料はいかに発生し、上がったのか
漱石も原稿料と印税だけでは食えなかった
作家がお金の話をするのは下品なのか
石川啄木の金銭出納帳
朝日新聞社サラ金地獄
家族と作家の地位を守るために奮闘する
衰退産業でもルネサンスあり
自ら市場をもって復興した劇団四季
トレンドを見誤らない智慧


面白そうなトピックが並んでいますが、実際その通りです。テクニックというよりコラム的要素が多いかもしれません。僕の場合は帯文の「週休3日で4倍の成果を上げる方法」に心奪われたので、その具体的方法が、目からうろこ!的に書かれていることを期待して読み始めたので、面白いけれどちょっと残念でした。

それでも「時給労働はそもそも不条理な仕組み」であることや「一発で勝ち組になることではなく、長く確実に小さな勝ちを積み重ねることが重要だ」といった、読めばその通りだけど普段はあまり意識できていないことがたくさん記述されているので、リマインダとしてはすごく良いですね。

とにかく徹底してるので、それを読んでいるだけで自分も何事かできてしまうのではないかと錯覚させられるw本ではありますね。