アルトサックス

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二十歳を過ぎてから音楽を聴くようになり、その流れで初めてギターを買ってからおよそ20年。いろんな安楽器を購入しては挫折を繰り返していたのだが、本日とうとうアルトサックスを購入した。

もともと管楽器には何の思い入れもなかった。ある程度いろんな音楽を聴いた後で好きになった楽器はバイオリンなどのストリングスやピアノだった。曲によってはこのギターソロがかっこいいとか、うねるような低音バリバリのベースラインに体揺さぶられることもある。ドラミングから始まるロックの何曲かに自然とリズムをとっている自分もいる。しかし楽器そのものの音色で考えるとやはり一番好きなのはバイオリンなのだ。G線上のアリアを出すまでもなく、あの弦が震える音、特に高音が鳴らされたときの高揚感は、どんな曲であってもバイオリンが一番だ。

それではなぜサックスなのか。一つは、いろんな楽器をいじってはモノにならなかったので選択肢が無くなってきたということ、そしてもう一つは菊池成孔を知ったことにつきる。

たまた本屋で購入した菊池成孔の「スペインの宇宙食」に尋常ならざる興奮を覚え、その官能的で饒舌な文体に痺れた。そしてちょうど同じ時期に発売したSPANK HAPPYのアルバムを聴いてさらにぶったまげて、そこから菊池成孔を追っかけることとなった。

それからしばらく経って、このSPANK HAPPYには初期時代があることを知った。ボーカリストは別だが、かなり名曲揃いとのことで、当時mixiで知り合った同年代のおっちゃんに借りたのだがそのアルバムもかなり良かった。そしてラスト「さよならとオルガン(とタイコ)」に衝撃を受けた。

曲の良さはもちろんだが、途中から入ってくるサックスのメロディが格段に素晴らしい。それを形容できる言葉を持ってないのが悔しいので、動画で確認してみて下さい。そしてここでくっきりとサックスという楽器を意識しました。自分の中にもサックスを好きになる要素があったことを嬉しく思いつつ。

そして何年かが経ち、ぼけっと暮らしている中でmixiのおっちゃんの日記に貼られていたBeirutの動画を見て、もうやらなきゃだめだ!と強く思ったのです。そしてすぐさまYAMAHAの無料体験レッスンに申し込み、初めてサックスを手にしてその金色の輝きや重さ、音が出る仕組みのアナログなメカニカルさにまいってしまい買いました。

未だレッスンには通っていないけど、時間を見つけてはカラオケボックスに入り浸り練習をしているのです。一生の楽しみを見つけた気分で心の底から喜びがあふれてくるのです。

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