ポエガールは軽やかに舞ってあの娘のもとへ


自分は「詩」とくに現代詩と呼ばれるものが好きで、何年もの間、密接に付き合ったり距離をおいたりしながら接してきた。

Twitterをやるようになってからは、何人かの詩人の方とメッセージをやり取りさせていただいたり、直接、詩の添削をしてもらったりと、今までの人生の中でも最大限に近い関係で詩と接している。

本屋に行くたびに、詩のコーナーが縮小されているのが悲しい。形式にとらわれず、自由に、何なら意味すら通じなくても、詩は詩なのだ。めちゃくちゃやるのが好きなやつ、言葉を使って実験的なことをやりたいやつには、詩というメディアはもってこいではないかと思う。でもあまたの詩集が発売されているにもかかわらず、そのほとんどは店頭に並ばない。

だから書店では、詩と出会うきっかけはなくなる一方だ。たとえ小さなフェアですら見たことない。詩の言葉に心を撃ち抜かれた経験をもつ自分としては、目利きの書店員が書いたポップを見てみたい。テーマを設定してフェアを行ってもいいじゃないか。

なんてことを思っていたら「ポエガール」という詩のブランドが立ち上がっていました。http://oblaat.jp/poegirl.html

とある詩のイベントに行った時に、このポストカード(正確にはpoem cardですね)が販売されていて、これはいい試みじゃん!と何枚か購入したのです。

写真ではわからないけれど、暖かみのあるクリーム色に、黒ではなくグレー(個人的にかなりポイント高い!)で文字が印刷されています。

すでに多くの詩人や歌人の作品がありましたが、もっと増えてくればいいですね。何なら吉井和哉とかエレカシの宮本、aikoYUKICHARAに林檎の音楽畑や、芸人の又吉などまで広がると一気に市民権が得られるのかなぁ、などと夢想します。

電子の海を言葉が泳ぐ、みたいなイメージがメールにはあるけれど、このポストカードは何だろう?郵送で使うのもよいけれど、手渡しが似合うような気がする。もしくは手のひらに乗せてフッと息をかけると、目の前にいる相手の手のひらにふわりと着地するような、そんな感じ。

前にたまたまこのカードを買った日に友達と飲んでその時に見せたら、あら素敵!という言葉とともに一枚が旅立っていきました。彼女の日常を過ごす空間に詩が宿る可能性、その媒介になれたかもしれない、そう考えるだけでほら、少しづつ世界が広がっていくような気がしませんか?


御徒町凧「世界中の幸せの量が一定だったとしたら」
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松田朋春「詩人」
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福間健二「ハッピーエンド」
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文月悠光「いってきます」
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三角みづ紀「いざよい」
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福間健二「汚れていい」
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