「君がオヤジになる前に」堀江貴文

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ホリエモン、ああホリエモンホリエモン

あまりに評判がいい(ような気がする)ので、電子書籍で発売されたのをいいことに購入。さくさくっと読んでみた。

ちなみに今は赤玉ポートワインの炭酸割をぐびぐびっといっている。なつかしいブリキの看板にグッときてついたのんでしまった。家で安ワイン飲む時も炭酸で割ることが多い。邪道かもしれないけれどこの飲み方は結構好きかも。甘くて美味しい。カシスソーダより存在感が薄く、かといって何だかよくわからない甘ったるいカクテルみたいに下世話な感じがしない。まあいいや、そんなこと。

電子書籍のマーカー機能がすごく気に入って、そこここにマーキングしてたら結構な数になりました。本の角を折るドッグイヤーに似て、親指でパシパシとページ送りのタップをしながらマーキングされた箇所を読み直す。この一連のアクションが感覚的にしっくりくる。今までにない新しい感覚。ただ新鮮というだけではなく、もうすでに馴染んでいる不思議さ。

やばい酔ってきた。例えば当たり前に知られていることを伝えるにしても、その口調や誰が言うかによって印象はだいぶ変わる。印象どころか、伝えている内容ですらも別の意味にとられてしまうことも頻繁にあるだろう。

そういう意味でホリエモンの必要最低限しか発しない、まどろっこしい装飾のない、核心を最低語数で伝える、ある種のコピーライティングみたいな物言いは小気味いい。言いたいことはこれだけ、はいっ次のトピックは?みたいな。

本書はホリエモンが想定した、いろんな年代の若者に語りかける形で進んでいく。25、28、32、35歳の君へ。そして最後に38歳の僕へ。ホリエモンが想定したそれぞれの年代の若者達、その形容がいちいち的を得ていて、ズキンとくる。当たってる。自分は自分だけの人生を歩んできたからさ、といったところで、ある種のパターンをなぞってしまっている。見透かされているんだな多分。

一言でまとめれば、今すぐ会社を辞めろ。それにつきる。「とにかく提案しろ、思考を続けろ」というアジテーション。女の子の話を聞きながらもiPhoneで情報を収集している、それが事実ならば、なんてせっかちな人生なのさ!と言ってしまいそうだけど、ここが大きく違うところなんだろう。無駄な時間を生み出すことを極端に嫌うこと。

何事も徹底できない器用貧乏な僕たちにはなたれた痛烈なメッセージ。

そんなんじゃダメでしょ?くよくよ悩む前の当たり前の準備が全然足りないでしょ?結婚も転職も一発逆転の儀式なんかにはならないぜ。

こんな物言いに反発するか感化されるか、あるいはクールにふぅんと鼻を鳴らすか。

敵味方はっきり分かれるホリエモンだが、本書の主張に関しては7割型納得という感じかな。今までの自分の人生で無意識に覆い隠してきた部分を責められた気もするから。

ポジティブな時に読むのがベストかもしれませんね。