5/20「買った本」

現代詩文庫の発売も控えている伊藤比呂美の迷作が文庫化。独特の言葉使い、三段跳びで核心をズバリと表現する詩的フレーズ、思いもよらない角度からの世界の考察、そしてあまたのてんやわんや。このすさまじく饒舌なエネルギーに翻弄される快感。ダラダラと汗をかきながらしゃにむに読んでみようと思います。

中公文庫の鹿島茂本は本当に装丁が素敵なのです。パリの異邦人、その作家達を紹介した本ですが、小説の引用につけられたコメントや考察が的確で、読んでいて気持ちいいです。特にアナイス・ニンのくだりは、アナイスがいかにミラーとジューンに惹かれていき、精神も肉体も捧げたのかがよくわかる。日記からの引用が時系列で整理され、かつ解説がつているので、へたなポルノグラフィよりもゾクゾクする構成になっております。本当ならフランスに赴いてどこかのカフェに陣取り読みたい一冊だけど。

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