肌をさすような冷たい冬が言ったことは決して取り消せなく・・・

台風がくるぞ!とTVで大騒ぎしていれど外は曇り空。こんなことなら出かければよかったかな。

何日か前に「冷たい熱帯魚園子温を観たのだけれども、その余韻がまだ続いていて、ふとしたときに映画のワンシーンを思い出したりする。

知らないうちに、今までの自分が生きてきた環境から外れたレールに乗ってしまうこと。大抵は誰かと知り合ってその引力に引きずられるようにライン変更させられてるってことは僕にも経験がある。この映画はそれが最大の悲劇につながってしまうと。

エログロも相変わらず満載だ。人を殺して切り刻むシーン、役者でんでんの、過剰なまでに生命力に溢れたでかい声と脂ぎった肌が表現する「欲望」のどす黒さ、そして屈折した暴力。そんな、本来は人生の暗部であるはずの状況が当たり前の環境に設定され物語は進んでいく。エンディングはいろいろ意見が出そうだけど、僕は肯定します。

なぜそんな暗部の映画ふとした時に頭に去来してしまうのか。もしかしたら抑圧してきた無意識が、そろそろ発動したいぜよ!なんてサインを送っているのだろうかと思ったりして。

この世の中に美しいものはたくさんあるはずで、そういうものもいろいろ見たり感じたりしてるはずなのに、それだけで人生を満たすことに少し物足りなさを感じてしまう歪んだ部分が自分にはあるのだなぁと思う午後、恋をしている時のあの、得も言われぬ熱狂だけで毎日満たされるならいいかもなんて無い物ねだりだ。

【今日の一曲】
http://www.youtube.com/watch?v=XFbqJDmgT0M&feature=youtube_gdata_player

【9/1買った本】
聖書男 by A.J.ジェイコブズ http://j.mp/ofP268
緑の毒 by 桐野 夏生 http://j.mp/q1efDX

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