無動機と偶然の戯れ


image-20111205172100.png


「つまりレヴィ=ストロースに従えば、僕には返礼義務がある。」

先日読んでいた本の中にあった一節だ。ホームレスの研究などで話題になっている坂口恭平の言葉である。「零塾」という一切お金のかからない私塾、完全奉仕で贈与だけの無償教育を始めた理由を問われての回答である。原典を読んでいないので、意味を履き違えて捉えてるかもしれないが、この一文に出会った時にストンと腑に落ちた。

僕は時々おかしな行動をとることがある。過剰に奉仕してしまうのだ。自分ではわからなかったが、何人かから指摘されてわかった。そこまでしなくともいいのに、あんただけがそんなめんどくさいことするの?えっ?貰っていいの・・・等々。

相手が喜びそうなことをそのMAXに近いところまでやってしまうのだ。勿論、いつもそうだというわけではないが…

二十歳から今まで約20年、今までたくさんの人に助けてもらった。あらゆる芸術を教えてもらい、CDを借り、美術館に連れていってもらった。酒も数限りなくご馳走になった。お金がない時は飯を食わせてもらった。今でも付き合いのある人もいるが、大多数は連絡がとれなくなった。

だから僕は直接お世話になった人にそのお礼をすることができない。その代替として、今自分の周りにいる人たちにそれを返そうとしてるのだろう。

この歳になってもまだまだ返しきれていない。そんな事を思いながらもう夜だ。

↓PLEASE CLICK ME!!

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
人気ブログランキングへ
Twitter
http://twilog.org/BIBLIOTHEQUEa