文学フリマに行ってきました。


もう14回目になるんですね、文学フリマ。なかなか縁がなくてずっと行けなかったけれど、今回は時間もあったのでサクッと行ってきました。

Twitterをチェックしつつ行ったので、会場の様子やアイテムの売れ具合などはわかっていれど、自分が買おうとしているものが売り切れていたらショックだろうなぁと、現地に近づくたびに思いました。コミケの類いも行ったことがなく、こういうイベントとしてはデザインフェスタくらいだったかな。

まあだだっ広い倉庫に長机がずらっと並んでましたね。ちょっと目眩がしました。お客さんもよく入っていてかなり盛り上がっていました。

欲しかったものはひとまず全て買えました。他にも良い出会いがないかと、全てのブースの前を通って、瞬間的にいいなと思ったものは手にとって読ませてもらいながら歩いていたのですが、小説や詩の同人誌が多いので、その場で少し読んで購入する、というのが難しかったですね。結局他の出会いはほぼ無かったです。まぁ勢いで買ってくればよかったんですけど、何となくできなかったですね。デザインとかアートだったら少し面白そう!と思ったらすぐに買ってしまうのに。何が違うのでしょうね。

まずはこちら、久谷女子。これはTwitterで話題になっていたのでミーハー気分で読もうと思った次第です。
image-20120508145738.png


次に作家である今村友紀の文藝賞受賞作と未発表の小説。この人のツイートがとても律儀で、時々恥ずかしそうに脱線する感じにずっと好感を持っていました。発売されて結構たちますが、これを機に読んでみようかと思ったのです。
image-20120508145808.png


そしてメインのtolta。特に河野聡子「Japan Quake Map」は、水道橋でやっていたイベントに展示されていましたが、その場で全部読むのは難しい状況だったので、まとまったら欲しいと思っていました。レポート用紙のようなB4サイズの詩。印刷されている文字の大きさやその内容が、「ブツ」としての言葉・詩として目に飛び込んできます。そしてもう一つは「最後のtolta」というイベントの企画書です。こちらは両方とも通販できるみたいなので、気になった方はチェックしてみてはどうでしょうか。
image-20120508145840.png


次は何人かの詩がシンプルにまとめられている「ねこま3号」。目当ての文月悠光・ブリングル・暁方ミセイの詩はそれぞれに面白く、勉強になりました。販売されていたのはおそらく詩人の三角みづ紀さんだったと記憶しますが、良い感じに浮遊感をかもしだしていましたね。
image-20120508145912.png


最後に鳩山郁子の缶バッジ。これはパラボリカ・ビスのブースでした。完全なる衝動買いです。
image-20120508145939.png


他にもたくさんのブースに膨大な同人誌が置いてありました。簡単なホチキス止めの冊子から、装丁に凝った、きちんと製本されたもの、カラフルなマッチ箱にショートストーリーが蛇腹に封入されているものなどまで(このプロダクトはすごく良かったです、名刺もらうの忘れちゃった。誰かご存知だったら教えてください)。そして様々な無料のフリーペーパーや、小説集などをいただいてきました。これから順番に目を通していこうと思っています。

表現すること、その膨大なサンプルが一同に介している空間はある意味、言葉の海に溺れてしまいそうになるけれど、「伝えたい」という思いを受け取ったのも事実で、いろんな感情が自分の中で発芽していく時間が少し早回しされたような体験でした。

こう見ると俺これだけしか買ってないのか、と驚くのですが、一人でなく友人と行っていれば、また別の視点でいろんな作品に接することができただろうにと少し後悔です。

↓PLEASE CLICK ME!!
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
人気ブログランキングへ
Twitter
http://twilog.org/BIBLIOTHEQUEa