自分のからだを何で作るのか?

酒飲みの自分としては、飲みにいった先で食べた美味しい料理...というかつまみ...をなんとか自宅で作れないものかなぁとよく思う。しかし料理の素養もセンスのかけらもない自分では、その作り方を教えてもらっても、姿から味に至るまで、同じどころか全く別ものになってしまい、食材を無駄にし、余計なお金を使うだけの状態だったので、自炊は必要最低限しかしなかった。

しかしこの間、料理を教えてもらってから、自分でもその料理を再現できるようになり、俄然楽しくなってきた。料理だけでなくキッチン回りの掃除の仕方も教えてもらい、一人暮らしの汚いキッチンも、錆び付いた鍋やヤカンも、食材の色が染み付いたまま使っていたまな板まで、全てがピカピカになり見違えるように美しくなった。

まず包丁がまったく切れないから買ったほうがいいとのことで、近所のスーパーで買ったのがこれ。小型のナイフで僕が使うには小さいけれど、普通の包丁だと、さあ料理するぜ!!と身構えてしまって空回りするだけのような気がして、慣れるまでは小型のナイフでいこうと思った。まな板も一回り小さいものに替え、コンパクトに料理をする方向性でいくことにした。

料理を教えてくれた彼女の手際が素晴らしく、作りながらリアルタイムで片付けも同時進行。余計な火は使わず、余熱を計算して30分もかからない時間で4品も5品も作ってしまう。料理が完成した時には、使った器具や鍋も全て洗い終わっていて、まさに神業としか思えなかった。

そして2週間ほど経つけれど、ナイフの切れ味はおとろえず快適、作りながら洗う作業も習慣化してきた。そして何よりも、食べ終わった食器をその場で洗ってしまうこと。当たり前のことなのだろうが、自分一人ではそんな発想にはならなかった。レトルトやパスタばかり食べてはその皿を水につけておき、3日も4日も経ってからまとめて洗う、その繰り返しだった。だからキッチンは見苦しく、積極的に立ちたいと思う場所ではなかった。今では嬉々として立っているけど。

そして教えてもらったように野菜中心のメニューを繰り返している。必要なものを必要な数だけ買うことも学んだ。一つの野菜につき3品のレシピがあれば、かなり安くあげられてしかもヘルシー。おそらく僕でもできるだろうとのこと。だから毎日スーパーには行かず、2・3日の献立を考えてその分だけ買う。美味しいおかずがあれば、自分は米を食べなくても満足することもわかった。新しい習慣を歓迎したい。

ナイフは、僕が使って良かっただけなので、これが最高というわけではありません。もし僕のような、料理はしたいけどコツがわからん、持続もしないんだよね、という方がいらっしゃったら、まずは包丁の切れ味を復活させて、キッチンの掃除から始めると良いと思います。冷蔵庫の中身の一掃も含めて。何が入っているか記憶できていないと、僕のようにコンソメや生姜のチューブを複数買う事になっちゃいますからね。

ということでもう一度この漫画を読んでみる、感じ方が違うかもしれないから。そして最近Twitterのラインに流れてきた、白石一文の小説にある「料理というのは、自分の愛する人たちを守るとても大切な手段なのよ」という言葉を胸に抱えておこう。



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