【本】小説・エッセイ

アレルヤ

30歳までフリーターだった。その後結婚のため就職はしたけれど、それがなければずっとそのままだったかもしれない。金はもちろん無いが、時間だけはあった日々。遊ぶための元気なら錬金術のごとく捻出できた。かわいい女の子を、いかした音楽を、心にしみ…

アマリアの別荘

パスカルキニャール久しぶりの現代を舞台にした小説「アマリアの別荘」を読んだ。わがまま?臆病?精神分裂?とうてい理解不能な女性が、今までの自分を消去して新しい生活を始める。その先に待ち受ける様々な出会い、別れ、死別、魂の解放なんかを難解な現…

文房具を買いに

iPhoneを手に入れてからというもの、今まで愛用していたモールスキンの ノートは全く開かれなくなってしまった。ノート、手帳の類いは自分の分身として、肌身はなさず持ち歩き、年月を 費やした軌跡として読み返すのも楽しかったはずなのに。あー恐ろしや iP…

消えた・・・

石田雄太「イチロー・インタヴューズ」の感想を一時間かけてかいたのですが、消えてしまった。心が折れてしまったので超圧縮で。・その名言の多さに、ページの端を折りまくった ・時に自信家すぎるのでは?と思う発言もあるが、それは厳密に表現 するからだ…

野生の思考

「この瞬間に美余は思う。美余は、あたし、あの人波を割りたい、と思う。それは衝動ではない。もっとシンプルなものだと美余はわかる。美余は、そう、シンプルだ、とわかっている。わかるからわかっている。実余はデリを出る。あるデリカテッセンの店内カフ…