詩の練習蝶3「SUITCASE」


【SUITCASE】

負けグセのついたスカートを脱ぎ捨てた。
駆け足で階段を登り
空にぐんと近づいて
星座はスポットライトなの。

ハッピーを見送りすぎていた。
隙間から覗いているだけだった。
時計の針は安定しない脈。
そのたびに強く生きなくちゃ。
頭ではわかっているの。
でもいい感じにならないの。
恨んでばかりだから
神様があらわれないの。

あたしは一度死んで
たくさんの痛みとともに
髪を染めたら
街に出て
張り切って歩いて
誰かに肩をたたかれる。

古い幸福。
新しい刺激。
リラックス。
音楽。
フルーツパフェ。
チョコレートのブラウニー。
看板とか
公園とか
色のうるさい服。
猫の目線で歩く街。
スズメが大きく見えちゃって
一人でクスッと
あたし可愛いのかな?

ピンク色のお酒。
それがあたしを晴れにして
柔らかいものが近づくと
あたしは一本の木になった。
知らない力を口うつされたから
ざわざわ音をだす木の葉を散らせて、音楽
あたしは決めてみる。
いいよ、ついていく。
握られた手を
今度はあたしが握り返して
おはよう、世界。

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