赤い葡萄がつなぐもの


image-20120520220731.png

昨日は藤沢の飲み屋で誕生日会だった。集合は夜10:30、終了時刻は未定。

この誕生日会は前回の4月に続いて2回目で、元はと言えば、常連客Hが、ねぇねぇ俺の誕生日会やってくれよぉと店にお願いしたのがきっかけ。めんどくさいからいいよと言われ、なら俺が自分でやる!と自ら他の常連客に声をかけ、他にも4月の誕生日の人が数人いたので合同にして開催したのが始まり。

常連客ばかりなので皆家が近い。ほとんどが歩き。なので酒が入るにつれ、盛り上がるにつれ終了時刻は遠ざかり、結局帰ったのは朝の4時過ぎだった。

じゃみせんを弾く彼のミニライブの乾杯。数字の書かれたゴレンジャーカラーのマスクを被って(僕はブルーですね。いい役。クール担当かな?)ショッカー役をシェフにやらせてのグダグダの寸劇。そして一瞬時間が止まったかのような彼女の純粋な涙、その美しさ。気が向けば店の外のテーブルに移動してワインを風にさらし、潤み目を加速させる。店内に戻れば金のある奴がシャンパンの栓を抜いていてそのグラスがこっちにも回ってくる。何の遠慮もいらない、けど無防備に乱れて場を荒らさない大人たち。大声で語らい笑い、何の役にも立たない話を延々と続け、それぞれがまた家路につく。

奥さんが酔うと花が撒かれたように場がパッと明るくなる、僕より一回り上の仲睦まじいご夫婦。饒舌のコメディアンばりのユーモアと下ネタを武器に誰彼ともなく仲良くなってしまうお店のフィクサー、政治家秘書。Mサイズが丁度いいのにLLサイズのジャケットで肩の位置がやれやれ、でネジが何本も足りない、俺空気読めないから!が口癖のマッドサイエンティスト。まんまゴルゴ13にしか見えない軍事マニア。一見皮肉屋だけど心優しいじゃみせん弾き。良い人を絵に描いたようなI君。本当の愛?何それ、知らないよそんなもの、とかぶりをふる知的眼鏡エリート。太陽みたいに笑う元寿司職人。タッパの高いロマンスグレーの大学教授。僕が女の子だったら抱き枕にして眠りたくなるはずのほっぺたぷっくりのS君。ガタイのいい、そしてそのギョロッとした目を5秒見つめたら石になってしまいそうだけど繊細な演奏で僕らの耳を優しく撫でてくれるバイオリニスト。カウンターにひじをついてツンと上向いた横顔がなんて綺麗なお店のアイドル、ピンクレンジャーNちゃん。体中に「チャレンジ」という言葉を貼りつけて歩いているような前向き一直線のニューカマー、看護師のCちゃん。エトセトラ。

そんなみんなと共に過ごす夜が、日々ささくれ立つ心を鞣してくれ、時に萎れた心に栄養を与えてくれる。ただ集まって酒を飲む。そのシンプルな関係に僕はひたすら感謝しているのです。

さあみんな、おいでよGattiに!!


↓PLEASE CLICK ME!!
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
人気ブログランキングへ
Twitter
http://twilog.org/BIBLIOTHEQUEa