詩の練習蝶9「ISDEAD」

【ISDEAD】

ピリオドは打つ前にト音記号のレールに滑らせた。肩肘張った男が死の直前に歌う。男のスケールはブローチ程度、何度も針がためらう。

ボム!!全ての若き野郎どもよ、水晶の壺を満たした老人の、持て余した人生のフィギュアを砂漠に埋めてやれ。

ボム!!たった一つのトランキライザーをラジオに接続し、音楽を液体に変えて果てしなく飲め。

ボム!!To late。かぎ裂き。小さく微笑むプラレールの車輪。To late。染み付き。甘い時間を吸い取る紙の質。汗をかけ、水を飲め、右手だけが能動。

ボム!!青い視線、黒い鎖骨、橙の涙、緑の声、赤い夢、白い接続。話しかけて、お願い、ひとりにしないで。

ボム!!気分は爽快。回って、何度も、グランドを。触れて再びジャックを差し込んで、君の肌から皮膚を一層いただいて。

ボム!!<心に新しいフライヤー>を刷るために真夜中に吠えるコヨーテを捕まえろ。涙の予定を鼓膜に貼り付け、<種の夢がタイトに群れの中でスイング>する時に青空の悲しみにポラロイドをくれてやれ。

失う日を彼は知らず、シートベルトに抜け殻だけが固定。機会ロスから始まった男の、何もかもがずっとそのままの夏が、内側から外側に移動してぬめる。もう会えない、さよなら、またいつか。滲んだ血を詩人が振りまくフューネラル。フランスから少女が来る。


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