サックス用消音器「e-Sax」を買ってみた。

意を決してアルトサックスを買ってからもうすぐ半年になるが、全然進歩しない。

時々教えてもらっている先生には、「そんなものよ、1年は我慢しないと。毎日練習してる？少しの時間でいいから毎日やることが大事だから。」なんて言われるが、毎日は無理です、だって家の中で吹けないもん。と言うしかない。でも先生は「外でも公園でもいいから、マウスピースだけでロングトーンだけでも頑張ったら」とのことだ。

息が漏れる、息が続かないことからロングトーンの重要さはわかっていれど、あれ笛みたいなもんだから、家の中で楽器をつけずに吹いてもかなり大きな音が出る。家の中で1、2分続けてホイッスルを吹いているようなものだ。

だからなるべくカラオケボックスに行く回数を増やしてはいたのだが、とにかくめんどくさい。楽器を取りに常に家に帰らないといけないから。だから一度ゼロベースに戻って考えた。そしたらあの禁断のアイテムを思い出してしまったのだ。

アルトサックス用の消音バッグ「eーsax」。しばらく見ない内にTYPE2が発売されていた。で、とにかくネットで評判を調べまくったのだが評価は真っ二つだった。

反対意見は、きちんとした音が聞こえないまま吹くので良くないこと。そして、手が不自然な形のままキー操作をするので、正確な運指ができないこと。これは主に上級者や教える側の意見。

賛成意見としては、もう消音に限る。家で練習できるから手間が省けるし、毎日練習できるからとにかく良かったと。

しかし人によっては、思ったより音が大きいから使えない！という人も何人もいるので不安になる。YOUTUBEの動画などもあるけれど、部屋や録画の状況によって音量なんて変わるからあてにできない。

ということで迷ったらGOの精神にのっとり買うことにした。中古やオークションも調べたが、人気商品の割には出品や中古が意外に少ない。ということはもし自分が失敗しても、すぐに買い手が見つかるのではないか。ならば新品でいこう。

で届きました。写真がこれ。ボディはプラスチックで、はっきり言って安っぽい。なんかもっとこう、ゼロハリバートンのスーツケースのように強そうな姿を期待していただけに残念。

そして開くとこんな感じ。この中にサックスを入れてサンドするわけですね。内側に白い、何かこれも安っぽいウレタンみたいな、煎餅布団のへたった綿みたいなものが貼られています。これが消音効果のメインなのだろうか。一応着脱可能です。ウレタンとったらプラスチック薄いなあ！

いよいよサックスを装着。こんな風におさまります。何でしょう、かっこ悪さの極地とでもいいましょうか。なぜこの金色のボディを、その一番魅力的な部分をすっぽり覆わなければならないのか。あたし声が大きいから絶対布団から出ない！顔も出さない！もしあたしのどこかが布団の外に出たらもう終わりにするからね！という妄想しか浮かばない。おいおい、お前はそんなに綺麗なのになぜ俺はその姿を見てはいけないのだよぉぉぉぉぉ。

ちょっとしたメカがついています。LINEのIN・OUT、イヤホンジャック、メトロノーム、そしてエコー機能。実際にイヤホンで聞くと、まあ結構いい感じに聞こえます。少しこもった音ではあるけれど、僕の下手さそのままに聞こえるのでOK。メトロノームのボリュームはイヤホンのボリュームと一緒で、デフォルトでバランスが決まっています。個人的にはメトロノームの音がもう少し大きい方が良いけれど、これは個人差の範囲内です、まあ合格。そして曲者がエコー機能。二段階になっている。カラオケと同じで使うとメチャ上手く聞こえる。音痴なのに雰囲気ある声が出る。だから使っちゃダメ、上達しないw