2011-01-01から1年間の記事一覧

肌をさすような冷たい冬が言ったことは決して取り消せなく・・・

台風がくるぞ!とTVで大騒ぎしていれど外は曇り空。こんなことなら出かければよかったかな。何日か前に「冷たい熱帯魚」園子温を観たのだけれども、その余韻がまだ続いていて、ふとしたときに映画のワンシーンを思い出したりする。知らないうちに、今までの…

ハートにヒビが入るほどきれいな海を探しにゆく物語

路上に天使がいないことがようやくわかった。先日、友人の仕事を手伝い、そのままご馳走になり二軒目、ワインをガブガブ飲んだのが運の尽き。友人たちが帰ったあとも一人酒場に残り、飲み続け、やがてつぶれて寝てしまい、閉店コールで地下から表に出たはい…

I¨ll be your handbug?

我慢することと努力すること。この2つを混同してしまうから仕事がつらくなるのかなと思う。達成したら楽しい、いい気分になる、具体的な見返りがあるなど、目標に対して前に進んでいくこと、積み重ねていくこと。これはすごく真っ当で疑う余地はない。もう…

8/5「買った本」

映画は未見だけど興味はあったので、一番薄くて安い本を買ってみた。彼のビジネスセンスとエピソードが端的にまとめられていて、売れている理由がわかりました。リスクを取る行為に寛容な(多分?)アメリカらしいトピックが沢山あるので、速度重視でビジネ…

「叡智の断片」池澤夏樹

何が必要だ?と問われれば、愛が必要だと答えるだろう。甘く囁く低音の、密度の、漆黒の中交わされる愛。いや、お金かもしれないし自由かもしれない。あとは美味いシャンパンか。否。やはり言葉ではないか。感激に震えるような、ついくすっと微笑んでしまう…

Le Bleu du ciel

ここ最近ずっと、雇われない生き方について考えている。高卒、資格の類いは一切無し、もうじき40歳という状況を考えると、お前トチ狂ったの?と友人にいわれてしまいそうだけどしょうがない。例えば、好きなことをしながら生きている人にとっては「我慢」と…

6/30「買った本」

小飼弾のあとがきを読んでずっと買おうと思ってたのだけど、後回しになってしまっていた。古本屋で300円だったので即買い。 あまりにもシリアスな、しかし純度の高い文章群。このシリーズは自分への戒めとして買うことが多い。 世界を知ること。そして思いを…

「この世でいちばん大事な「カネ」の話」

貧乏は苦しい。僕も金のない家に生まれたのでその苦しみはよくわかる。他の人と同じものを持ってないだけで感じる負い目や引け目。子供心にきつかったことを今でも思い出すことができる。クーラーなどない家。狭すぎるボロアパートにはまともな寝床などなく…

「親愛なるキティーたちへ」小林エリカ

この気候だと、熱にうかされたようにぽーっとなってしまい、衝動的に旅に出たくなってしまう。見知らぬ場所、人、ルール。そんなアウェイ感満載の状態で夜の街を徘徊、適当な飲み屋にしけこんで一人で居心地の悪い思いをしながら悪酔いし這々の体で安ホテル…

あらかじめ決められた恋人たち

「あらかじめ決められた恋人たち」という素敵な名前をもつバンドが素晴らしい。タワーレコードの視聴機で聴いてぶったまげて即買い。普段はCLUBというジャンルに足は踏み入れないのだけど、久しぶりにまとまった時間ができ、数時間を費やしてもOKという状況…

6/24「買った本」

映画をみてからというもの、この人が頭から離れない。そのイメージを消さないように関連書を読む日々だ。退屈を嫌い、会話の無い空間を軽蔑し、スピード狂で死ぬ目にあい、自由奔放な恋愛を繰り返す。しかし小説はずっと書いている。そして薬物中毒、老後の…

6/7「買った本」

Twitterで知り試しに買ってみたが、これがめっぽう面白く、翌日いそいそと残りを購入、とても充実した時間を過ごせた。アベックパンチという競技の妙、男の友情、愛に不慣れな連中。男と女が共通の敵に向かって行くことは人生そのものであるような気もする。…

5/20「買った本」

現代詩文庫の発売も控えている伊藤比呂美の迷作が文庫化。独特の言葉使い、三段跳びで核心をズバリと表現する詩的フレーズ、思いもよらない角度からの世界の考察、そしてあまたのてんやわんや。このすさまじく饒舌なエネルギーに翻弄される快感。ダラダラと…

「TOKYO 0円ハウス 0円生活」坂口恭平

著者の好奇心の真っ直ぐさが素直に伝わってくる一冊。しかし鈴木さんの探究心と、生活サイクルを愚直にこなす加減が素晴らしい。ホームレスの優れたルポルタージュになってますが、生きることそのものを考えさせられる。もちろん「自由」についても。文章の…

時として、時の時たる所以。

社会に出てから約20年。いろんな仕事をしてきたが、三ヶ月前に仕事を変え、ほぼ10年ぶりに週休2日となった。これでいろいろやりたかったことができるぞと喜んだのも束の間、あまりにも速く過ぎてしまう2日間に、時間が流れるスピードがもう物理的に変わって…

iPhoneアプリ「Do!Premiam」

何か新しいノートやメモ帳が発売されるとつい買ってしまう癖が抜けない。そんな悩みを抱えながらも、書き物はなるべくiPhoneに保存するようにしたので少しは治まったのだが、今度は別の病が発病してしまう。iPhoneのメモ・タスク管理のアプリが出たら、とに…

5/1「買った本」

和合亮一の「詩の礫」が44ページ一挙掲載とのことで、めずらしく予約してまで買った一冊。ツイッターで日々追いかけて読んでいた時とは印象がかなり違う。しかし140字という断章の積み重ね、その圧倒的なまでの言葉の力が僕の身を震わせる。すさまじい…

「SCATTER」新井英樹

発売はだいぶ前の漫画だけれども、そのインパクト・テーマ・作家性・画風のどれもが完璧に心を直撃し、射抜く。読み返す度に自分の存在まるごとを持っていかれる。噴き出す血、垂れ流す体液、シゴいて突っ込んでブチまける。抑えきれない欲望が独立した生命…

4/26「買った本」

大好きな鷲田清一の文庫新刊。中公文庫の独特な装丁がマッチしていて存在感のある仕上がりだ。外出のお共に持ち歩きたくなる感じ。彼の哲学エッセイは、とにかくソフトな文章が心地よい。どうしてこれほどまでに優しく言葉を重ねていけるのか。他の著作もそ…

「うみべの女の子」浅野いにお

まずエロい。中学卒業したばかりの男女がSEXばかりしている。自分の中に芽生えた感情を上手く言葉にできず、また言葉以外でも表現することもできず、混乱なのかそうでないのかわからないまま二人はSEXをする。海辺の街で、好きでもないのに、あれを見せてと…

iPhone一台で手書きメモを参照しながら文章を書きたいのです

iPhoneの手書きアプリを使うようになってから、読書時のメモをとるのが簡単になり、ストレスがかなり軽減された。もちろん手書きである必要はないのだが、時間が速いことと、感情がそのまま字になって残されるので、記憶の再生が幾分速い気もするのだ。しか…

「虫と歌」市川春子

帯にある「深くて軽やか、新しい才能!!」という言葉そのものだった。書き込みの少ない画風はもともと好みではないのだが、そんなことは一切気にならず夢中で読んだ。大げさではなく、本当に感動した。特に、印象に残る映画のワンシーンのようにゾクゾクさせ…

4/17「買った本」

書店でジャケ買いした一冊だけど読んで驚愕、唯一無二の世界観にドキドキしました。不思議な作品集。漫画の表現力にあらためて感心した。 豊崎由美のおかげでいろいろな外国人作家を知った。書評というものについていろいろな角度から考えた一冊。語り口はい…

早く見たいのに!

古屋兎丸の新作がwebで連載開始! 僕のiPhoneでは残念ながら見ることができないので、早く仕事終えて帰りたい! 次回の中村明日美子も楽しみなのです。http://www.poco2.jp/

390.290.190.半額

転職して正社員から派遣社員になり、休みが週二日になった。稼ぎは減ったが未婚なのでフラフラと底辺で彷徨っている。生活レベルは人それぞれ違うだろうが、給与が半減しても何とか楽しく生きていられるのは適応力があるからかもしくは責任感がないかのどち…

陽はまた昇るゆっくりと決して立てるな己にその中指を

明け方の海岸沿いを自転車で走ることから始めてみる。ここ一ヶ月でガタガタになってしまった自分を立て直さないと守るべき人も守れなくなってしまう。風が強い海岸線を時折花びらが舞う。花見もしてないけれど、想像力でおぎなうことにする。酒ならいつでも…

4/12「買った本」

風はまた吹く 気づかないならかざしな人差し指を 陽はまた昇るゆっくりと 決して立てるな己にその中指をRAPやHIPHOPなど今までほとんど興味なかったのだがRHYMESTER「ONCE AGAIN」が40男にはグサリとくるフレーズのオンパレードで夢中の日々だ。また新しいミ…

4/6【買った本】

何か新しい本が読みたくて本屋に出向いた。新たな好奇心が自分の内部からムクムクと起き上がるのを待ちながら各ジャンルの棚をうろつく。はっきり言って時間の無駄だ。しかし同じ振る舞いをもう何年もしている。何かに出会えないかと、ひたすらに、往生際悪…

「あなたを天才にするスマートノート」岡田斗司夫

「思考を肉体化する」このキーワードに導かれて本書に書いてあることを実践している。見開き2ページに今日やったことを箇条書きにしそれに点数をつける。しかも右側から記述していくので左側のページは何かを書かなければ空白のままだ。上手くできているのか…

3/30「買った本」

楽しみにしてた中原昌也の自伝。昨日某書店で確認したらちょっとパソコンたたいてウチでは取扱いありませんとそっけなく言い放ったので、Amazonのページ見せたら色々調べ出した。いつ発売ですか?何でご覧になりました?などという一言がかけられないものか…